SuperGT開幕戦まであと一週間!
SuperGTの開幕戦岡山が次の土、日に迫る中、開幕戦や岡山国際サーキットについてご紹介します。
SuperGTについておさらい
まず、SuperGTについておさらいしていきましょう。
SuperGTとはGT500クラスとGT300クラスの二つのクラスが混走しながら、それぞれのクラス優勝を目指すカテゴリーです。GT500クラスはトヨタ、ホンダ、日産の3メーカーで構成され、GT300クラスは
外国車も混じったバリエーション豊かな車種で構成されているのが特徴です。
GT300クラスのGOODSMILE HATSUNE MIKU AMG(左)、SUBARU BRZ R&D SPORT(右)
BoPによる平等化
そして、ここで重要となるのがBoP(性能調整)です。多種多様な車が参加するのは良いのですが、一つの車種があまりに速すぎると競技が成り立たなくなってしまいます。
そこでこのBoPで参加する車のパフォーマンス、簡単に言えば戦闘力を調整するのです。
調整には2つの方法があり、リストリクター、サクセスウェイト、最大加給圧等があります。
リストリクター
リストリクターとは、取り付けることで気体や液体の流量を制限する部品です。この部品でエンジンに届く空気や燃料を制限し、エンジンのパフォーマンスを調整します。リストリクターだけでも種類があり、 燃料流量リストリクターはエンジンへの燃料の流量を制限し、エアリストリクターは空気の流量を制限します。SuperGTには燃料補給があるので、燃料補給装置には燃料補給装置給油リストリクターというものもあります。
サクセスウェイト
サクセスウェイトとは、前回のレースで獲得したポイントに対して2倍した重量の重りを積むことで、車を重くし、パフォーマンスを調整します。開幕戦の岡山と最終戦のもてぎはサクセスウェイト無しなので、どの車も 全力で上位を狙ってきます。
最大加給圧
いきなり難しい単語が出てきましたが、これはターボを搭載している車に対して、ターボの能力に制限を掛けることで性能を調整しています。
SUBARU BRZ、HONDA NSX GT3、NISSAN GT-R NISMO GT3、BMW M4 GT3の4車種に対して、この制限が掛けられています。
HONDA NSX GT3(左)とBMW M4 GT3(右)
開幕戦
2023年開幕戦の舞台は岡山県にある岡山国際サーキットで、今シーズンを順調に始めるための重要な一戦です。また、先ほど紹介したように開幕戦ではサクセスウェイトがありません。つまり、ポイントを獲得 できる可能性がとても高いということになるため、各チームにとってはポイントという面でも重要視します。
開幕戦優勝チーム
開催年 | GT300 | GT500 |
---|---|---|
2017年 | GOODSMILE HATSUNE MIKU AMG | KeePer TOM'S LC500 |
2018年 | UPGARAGE 86 MC | KEIHIN NSX-GT |
2019年 | K-tunes RC F GT3 | ARTA NSX-GT |
2020年 | 開催無し | 開催無し |
2021年 | リアライズ日産自動車大学校 GT-R | ENEOS X PRIME GR Supra |
2022年 | リアライズ日産自動車大学校 GT-R | ENEOS X PRIME GR Supra |
岡山国際サーキット
ソース WikipediaWikipedia(岡山国際サーキット)から'国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成'されたものを引用
コース長3,7kmの中に中低速コーナーがいくつも連なるテクニカルコースで、GT500とGT300の混走が起きることでレースが面白くなること間違いなしの岡山では過去にF1パシフィックGPも行われたこともあります。 バックストレートでは終端のヘアピンでの追い抜きがよく見られます。コースレコードは最速が94年のF1 FW16、SuperGTでは2019年のGT500 MOTUL AUTECH GT-R、GT300 SUBARU BRZ R&D SPORTとなっています。
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